大関1人の春場所、38年ぶりに「横綱大関」が記載へ 横綱が不在大関兼ねる

 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を行い、大関が貴景勝(千賀ノ浦)1人となる春場所の番付表は、横綱が不在の大関を兼ね、38年ぶりに「横綱大関」と記載されることを確認した。

 1982年初場所は東大関琴風1人で西大関が不在。西横綱の北の湖が「横綱大関」として西大関を兼ねた。

 これは江戸時代より役力士と呼ばれる小結、関脇、大関の東西三役は番付上、欠くことができないため。小結、関脇は前頭の成績上位者の昇進で補えるが、大関は昇進条件があり、空位となる可能性が常にある。

 大関不在の場合は横綱が大関を兼ねる制度がある。番付上は「横綱大関」と表記される。西の大関不在の場合は西横綱が西の「横綱大関」となる。

 例外として大関1人でも横綱が兼ねない場所があった。55年初、春、秋の3場所で大関三根山1人で西の大関は空位となったが「なし」のまま。理由は横綱は称号でなく最高地位であるため「横綱大関」とすると横綱格下げの形になるとした。59年夏場所には「番付面から大関の名称を外せない」として「横綱大関」が復活。大関琴ヶ浜1人の場所で西の「横綱大関」朝汐と番付には載った。

 なお、1981年秋場所は千代の富士が横綱に昇進したため東西大関が空位となった。番付は東の「横綱大関」北の湖、西の「横綱大関」千代の富士と記された。

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