早田ひな、涙の初V「美誠の存在があってここまで来られた」盟友・伊藤に感謝

女子シングルス優勝を決め、涙を流しながらしゃがみ込む早田ひな=丸善インテックアリーナ大阪(撮影・高部洋祐)
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 「卓球・全日本選手権」(19日、丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルス決勝が行われ、初の決勝に挑んだ早田ひな(19)=日本生命=が、4年ぶりの優勝を目指した石川佳純(26)=全農=を4-1(11-7、11-9、11-4、9-11、11-8)で下して、初優勝を果たした。早田は伊藤美誠(19)=スターツ=との女子ダブルスと2冠を達成となったが、シングルスでは準決勝で、その伊藤を破っている。「美誠の存在があってここまで来られた」と盟友の存在に感謝した。

 卓球ではダブルスで組む仲間と、シングルスの重要な試合で対戦することもある。記憶に新しいのは、ダブルスを組む石川と平野美宇が、東京五輪のシングルス代表を激しく争い、昨年12月のノースアメリカンオープンで対戦したという例がある。

 伊藤の存在について、早田は大会前から「去年はシングルス準決勝で伊藤選手に負けてしまって、今年は最低ベスト4と思っていた。伊藤選手に勝たないと決勝、優勝はない。2冠が達成できてよかった」と考えていたという。「伊藤選手とは常にダブルスを組んでいたりとか、普段の練習から常に一緒にいる仲間であるんですけど…」と語ると、「試合の時はしっかりライバルとして、美誠の存在があったからこそ私はここまで来れたと思っているので、この優勝を糧にまた頑張りたいです」と、「伊藤選手」から「美誠」と呼び方を変えて、感謝を口にした。

 第1ゲームはパワーに勝る早田がものにすると、第2ゲームも先にリードした石川に食らいついて、接戦の末に奪った。

 第3ゲームも石川が先にポイントを重ねたが、すぐに早田が逆転に成功。台から離されても粘り強く返して石川のミスを誘い、ポイントを連取し、このゲームは11-4と圧倒した。

 第4ゲームは序盤は点の取り合いに。競り合ったまま終盤を迎え、追い込まれた石川が最後にポイントを連取して1ゲームを取り返した。

 第5ゲームは早田が序盤から攻めてリードを奪う。着実にポイントを重ね、優勝を決めると歓喜の涙を流した。

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