朝乃山、貴景勝に負けられん「大関が上にいるから刺激に」
「大相撲初場所」(12日初日、両国国技館)
大相撲初場所の土俵祭りが11日、両国国技館であり、三役以上の力士や親方衆らが安全を祈願した。新関脇朝乃山(25)=高砂=は気合をみなぎらせ、大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=は大暴れを誓った。
場所前の横審の稽古総見で地力を見せ、八角理事長(元横綱北勝海)から「将来、2人に綱を張ってもらうのが一番」と横綱候補に指名された両キーマンが、並んで神事を見守った。
新小結だった九州場所で11勝を挙げ、成績次第で大関昇進の可能性がある朝乃山は、2場所続けて一番乗りで会場入り。「先場所と一緒で挑戦者の気持ち」と意気込み、隣り合った貴景勝を引き合いに「大関が上にいるから、刺激になる。このままじゃ終われない」。さらなる出世への意欲をむき出しにした。
ライバル視された貴景勝は涼しい表情。昨年秋場所で負った左大胸筋の肉離れの不安を感じさせず、稽古を重ねたこともあって「普通です。集中してやるだけ」と短い言葉に、自信をのぞかせた。