フィギュア し烈代表争い 表彰台&世界切符は誰の手に…? 田中、友野、山本らがSPへ向け調整

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、代々木第一体育館)

 午後4時12分から開始する男子ショートプログラム(SP)へ向けた公式練習が行われた。羽生結弦(25)=ANA、宇野昌磨(22)=トヨタ自動車、高橋大輔(33)=関大KFSC=の五輪メダリスト3選手がそろい踏みとあって、注目が集まっているが、今大会は3月の世界選手権(モントリオール)の代表選考会でもある。シーズン後半戦へ向け、し烈な代表争いが予想される。

 昨年3位で3大会連続世界選手権代表、平昌五輪にも出場するなど国際大会の経験豊富な田中刑事(25)=倉敷芸術科学大大学院=は、曲かけ冒頭のトリプルアクセルを決めるなど状態はまずまず。練習から派手な衣装で臨み、アップテンポな音楽に合わせ軽快なステップを見せるなど、気合が入った様子だった。

 初出場だった18年世界選手権で5位と躍進した友野一希(21)=同大=は、曲かけで2種類の4回転を含む全てのジャンプを着氷するなど、好調。全日本では2年連続4位にとどまっているいるだけに、是が非でも表彰台に食い込み、代表の座をつかみたいところだ。

 ダークホースは山本草太(19)=中京大。ジュニア時代は国際大会で活躍するなど期待を集めたが、ケガに泣いた時期が長かった。2度の骨折と3度の手術を経験するなど一時は表舞台から遠ざかりながら、見事復帰。全日本選手権は2年連続9位だが、4回転を2種類組み込んだ挑戦的な構成で臨む予定だ。この日の曲かけ練習では冒頭が2回転サルコー、続く連続トーループが3回転-3回転となったが、本番できっちり決めることができれば、高得点が見込める。

 3月の世界選手権代表は今大会の優勝者が1枠目に内定。2、3枠目は、(1)今大会の2、3位 (2)GPファイナル出場者(羽生) (3)国際スケート連盟が定める世界ランク上位3名(羽生、宇野、田中)から総合的に判断して決定する。日本一を決める戦いはもちろん、世界の大舞台を目指した熱い舞いにも注目したい。

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