朝日議員、バレーボールに体罰多いのは“東洋の魔女”影響と指摘「昭和の指導法が…」

 元男子バレーボール日本代表で参議院議員の朝日健太郎議員が27日、TBS系「グッとラック!」に生出演。大分県で起こった小学生女子バレーボールチームの体罰問題について、バレーボールという競技自体に体罰発生率が高いと指摘。その理由として64年東京五輪の“東洋の魔女”時代の名残があると指摘した。

 番組では、大分県の小学生女子バレーボールチームの体罰問題に端を発した保護者間のトラブルなどについて特集。指導者が女児選手を平手打ちし、その体罰を保護者が隠ぺいしようとした問題が発覚。保護者の間では、体罰や指導法について箝口令を敷くような文書も出ていることも紹介した。

 朝日議員はこの問題が発覚後にツイッターで「最悪の事態」などと問題視していたが、この日はバレーボールという競技自体が、体罰が多い競技であるとデータを示して指摘。その理由として「東洋の魔女時代に始まったスパルタ」と「ミスが直接ポイントになる競技」という2点を挙げた。

 東洋の魔女とは1964年の東京五輪で金メダルを獲得した女子バレーボールのこと。スパルタ指導が有名だが「世界的に画期的なこと、それを成し遂げたのは大変厳しい、スポーツのトレーニングというより訓練に近いようなことが起こりました」と説明。「当時は正しい方向性だったが、その厳しい指導、文化がまだ残っている」と語ると、MCの立川志らくは驚きの表情。

 また競技性の特徴として「個人のミスが直接失点につながる」ことを挙げ、「得点を取り合う競技にもかかわらず、失点させないように矯正する指導というのが横行していて、指導はどうしても圧力的な指導になってしまう」と指摘した。

 更にはバレーボール界には「スポーツ科学に基づく指導法がまだ浸透できていない。どうしても昭和の指導法が…」とも語り、こういった問題を無くすには「勝利至上主義ではなく、小中学生まではもっと楽しむスポーツであることを整備する必要がある」との考えを述べていた。

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