羽生結弦「悔しい」「ダメだ」微細ミスも許さず SPシーズンベストまで0・26点

フリーに向けて抱負を語る羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(22日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子SPが行われ、羽生結弦(24)=ANA=がシーズンベストに迫る109・34点をマークしてトップに立った。しかし、ほぼ完ぺきにも見えた演技に本人はまったく納得せず。「正直ちょっと悔しい」、「ダメだ、もっとやんなきゃ」と自分を戒めるような言葉を並べた。

 冒頭の4回転サルコー、続く3回転アクセルを成功させ、4回転トーループ-3回転トーループも着氷。この3つの要素だけで42・84点をたたき出した。3本のスピン、ステップシークエンスはどれも最高評価のレベル4を獲得した。それでも、「(シーズンベストの109・60点を出した)スケートカナダより上に行きたかったし、貪欲に目指していたので、正直ちょっと悔しい。出来自体は完璧に程遠かった」と羽生は口にした。

 ジャンプ3本の出来栄え点は3・74点、3・89点、2・44点と高水準だった。ジャンプで上積みを考えるとしたら、4回転トーループ-3回転トーループをもっと余裕を持って美しく跳ぶなど、突き詰めていくしかないように見える。また、フライングキャメルスピンで出来栄え点0点(減点も加点もなし)をつけるジャッジもいたが、羽生自身も「フライングキャメルがうまくいかなかった。ステップももっとスピードが出せたし、スピンも全体的にスピードが出せた」と積み残しの部分を列挙している。

 「キスアンドクライでシーズンベストが出なかったのをみて、ダメだ、もっとやんなきゃ、と。材料をもらった。この重しをもってトレーニングの材料にしたい」

 この大会だけではない、さらなる高みを意識した言葉を、羽生は繰り返していた。2位のケビン・エイモズ(フランス)とは17・87点差。3年ぶりのNHK杯の優勝以上に、羽生自身が納得できる演技ができるかにも注目が集まる。

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