照ノ富士が6連勝で関取復帰に王手「勝っても負けても自分の相撲を」

 「大相撲九州場所・11日目」(20日、福岡国際センター)

 元大関で西幕下10枚目の照ノ富士(27)=伊勢ケ浜=が関取復帰に王手をかけた。平戸海(境川)との全勝対決を制し、無傷6連勝。最後の七番相撲で全勝優勝を決めれば、昨年夏場所以来の十両返り咲きが濃厚となる。

 左から抱えてじっと我慢。何度も寄りをこらえて、最後は豪快に小手に振って投げ飛ばした。

 「落ち着いていた」と冷静だった。直前の一番で弟弟子の幕下翠富士の全勝がストップ。同部屋で全勝&優勝決定戦の夢はならなかった。「(翠富士が)負けたから、おそろいで負けるわけにはいかないと思った」と、弟弟子の思いも背負い、白星をつかんだ。

 大関を14場所務め、優勝も経験しながら両膝負傷に加え、糖尿病なども重なり、序二段まで降下。春場所で5場所ぶりに土俵に戻った。今場所が復帰5場所目で幕下10枚目と、再十両が視野に入る番付まで回復した。

 「下半身もちょっとずつ粘りが出てきている。危ないなというのがなくなってきている」と上り調子。優勝を意識せず、あと一番取り切るだけ。「勝っても負けてもいいから自分の相撲を、できることをやって終わらせたい」と気合を入れた。

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