貴闘力の四男、夢道鵬が前相撲で初土俵 悔しい黒星発進に「ふがいない」
「大相撲九州場所・3日目」(12日、福岡国際センター)
“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の四男、夢道鵬(18)本名・納谷幸成、大嶽部屋=(18)=大嶽=が前相撲で初土俵を踏み、悔しい黒星発進となった。
プロのスタートを白星で飾れなかった。埼玉栄高の1年先輩、二本柳(阿武松)に押し合いから半身にさせられ、押し出された。
「ちょっとふがいないです。(緊張は)しなかった。立ち合い、考えて当たって動いてと思ったけど思ったように体が動かなかった」と肩を落とした。
相手は高校時代から何度も稽古した相手で「あまり勝てなかった」と言う。「思い切りいったけど勝てなかった」と悔やんだ。
身長183センチ、体重135キロ。2学年上の兄で三男、幕下納谷(19)に続き、埼玉栄高から大嶽部屋に入門した。小さい頃の祖父は「優しい」という記憶。ただこの世界に入り「すごい人」と実感した。映像も見て「やわらかい、力が強い。自分ではできないので尊敬します。自分は四つだと勝てないから」と、一歩ずつ背中を追うつもり。
しこ名は師匠の大嶽親方(元十両大竜)が名付け、「夢道鵬」に。「『夢』はおじいちゃんがずっと好きだった言葉。『道』は(埼玉栄高の)山田(道紀)先生を尊敬していて。『鵬』はおじいちゃんの鵬をいただいた」と祖父と恩師への思いを込めた。