IOCに反発の小池知事、札幌案相談なく「信頼なしに大会の成功はない」ワンチーム強調

 20年東京五輪のマラソン・競歩会場の札幌への移転を協議する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が30日、都内で始まった。札幌移転を決定したIOCからはジョン・コーツ調整委員長、組織委員会からは森喜朗会長、都からは小池百合子知事、橋本聖子五輪相と関係団体の長らが顔を揃えた。IOCの決定に都側は反発を強めており、小池知事は東京開催を主張。調整委員会は11月1日まで行われる。

 小池都知事は冒頭の挨拶で「IOCバッハ会長の突然の札幌移転の発表に大変な衝撃を受けた。都や都民に説明のないままのことで、“開催都市とは何なのか”という怒りの声も起こっている。五輪まで残り9カ月、相談のないまま、議論もないまま、極めて異例のこと」と、不快感を表明した。

 10月6日のIOC理事会後にバッハ会長が「東京の準備は非常によくできている。こんな都市は見たことない」と話していたことや、マラソンコースの評価を受けていたことなどを挙げ、「関係者の気持ちをないがしろにはできない。経緯と理由の丁寧な説明を求めたい」とした。「私たちはワンチームでございます」と強調した上で、「お互いの信頼なしに大会の成功はない」と、強烈な皮肉で締めくくった。

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