大鵬の孫・納谷幸成、しこ名は「夢道鵬」 兄と相撲道 新弟子検査で体格基準パス

 「大相撲九州場所」(11月10日初日、福岡国際センター)

 九州場所の新弟子検査が30日、福岡市内で行われ、“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の四男、納谷幸成(18)=大嶽=が身長183センチ、体重135キロで体格基準(身長167センチ,体重67キロ)をパスした。内臓検査の結果を受け、合格者は初日に発表される。合格すれば九州場所で前相撲デビューする。

 真新しい着物、帯に下駄。「小さい頃からあこがれてきた大相撲に入れた」と感激した。検査室には藤島親方(元大関武双山)、花籠親方(元関脇太寿山)、錦戸親方(元関脇水戸泉)、高田川親方(元関脇安芸乃島)がズラリ。「緊張した」と、いきなり“大物”らとの対面に面食らっていた。

 2歳上の兄で三男、幕下納谷(19)に続き、埼玉栄高から大嶽部屋入門。兄からは「あいさつはちゃんとしろ」と早速指導された。兄弟ともに偉大な祖父を追う。

 「注目していただける。見合った活躍をしたい。自分を見てもらえるように」。小さい頃の祖父は「優しい」という記憶。ただこの世界に入り「すごい人」と実感した。映像も見て「やわらかい、力が強い。自分ではできないので尊敬します。自分は四つだと勝てないから」と話した。

 しこ名は師匠の大嶽親方(元十両大竜)が名付け、「夢道鵬」になる見込み。「『夢』はおじいちゃんがずっと好きだった言葉。『道』は(埼玉栄高の)山田(道紀)先生を尊敬していて。『鵬』はおじいちゃんの鵬をいただいた」と祖父と恩師への思いを込めた。

 高校卒業までは学業と相撲を両立。福岡も27日に入り、九州場所が終われば、また学校に戻る。福岡入り前は祖父の仏前に手を合わせ「頑張ります」と誓った。期待感満載、大横綱のDNAがまた角界を盛り上げる。

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