関脇降下の栃ノ心 豪快つり出し 大関返り咲きへ気迫十分

 大相撲秋巡業が26日、広島市で行われ、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で関脇に降下する栃ノ心(32)=春日野=が幕内明生(立浪)、豊山(時津風)と計7番取って全勝だった。

 10勝すれば自身2度目の大関返り咲きとなる。あと2週間となった本番へ気迫は十分。がっぷり組み止めて力強い寄り。伸び盛りの明生を怪力でつり出して会場を大いに沸かす場面もあった。

 秋巡業は連日、土俵に上がり肉体を追い込んできた。「栃ノ心はマジメに稽古やっていますね」とジョークまじりで自らを褒めた。

 あとは古傷の右膝次第。雨の日に痛みが強くなるなど、万全には遠い。「今さら良くはならない。この膝でやっていくしかない」と、前だけを向いた。

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