大会新設の大迫と川内がツイッターでバトル 川内「東京への宣戦布告」に大迫失望

 男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が19日、自身のツイッターを更新し、先日行われた東京五輪代表選考会MGCで選手に賞金がなかったことに対して疑問を呈し、21年3月辺りを目処に自身が大会を創設することを発表した。これを巡り、プロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)とツイッター上でのバトルに発展した。

 大迫の大会新設宣言に、プロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)も反応。ツイッターで「大迫選手が東京マラソン財団に事実上の戦線布告(原文まま)」とつぶやき、「・候補地未定・秋冬ではなく3月辺り・記録追求の大会(東京のコンセプト)・賞金レース」と大迫が明かした要素を並べ「ここ数年の東京の目玉選手が賛同しているので、本当に実現したら、2021年はどちらの大会に有力選手が集まり、どちらが盛り上がるのか興味があります」と、綴った。

 これに対して大迫が反論。「これはもう選手として何かを追求しようとしている選手の発言じゃない。すごく残念です」と、失望を表明。「僕は誰かと戦争したい訳じゃなく、東京オリンピックからの選手のモチベーションを考えたり、記録が出やすそうな時期であったり、選手にとってベストを考えただけ」と、思いを綴った。

 これに対し川内は「様々な事が未定な中で『2021年春か秋』ではなく、『3月辺り』と唯一具体的だったので推察しました。世界は秋に記録挑戦をしていて、3月の東京では日本記録も出ているので」と説明。大迫の「選手として何かを追求しようとしている選手の発言じゃない」という指摘には「確かに『速さを追求できる選手』でないので、この件に関しては、ただのマラソンファンに過ぎないことには完全に同意します」と、つぶやいた。

 これに大迫は「返信ありがとうございます。川内選手のような影響力がある方から“宣戦布告”と言われると、この取り組みが単に東京VS別の大会とされてしまい、本来の意図とは別の注目のされ方をしてしまうと思い、強く否定させて頂きました」と、反論に至った理由を説明した。

 最後は川内も「こちらこそ、丁寧な返信をありがとうございます。煽ってしまいましたが、それはいちマラソンファンとして、大迫選手のやろうとしていることに非常に興味があることの裏返しですので、今後の取組みの推移を注視させてもらいます」とし、論戦は終結した。

 大迫の大会新設宣言には賛同者も多数。前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)は「全力で協力する!必ず実現させよう!日本のマラソン界の為に!」、“三代目山の神”神野大地(セルソース)も「陸上界を盛り上げたい!僕にもできることがあれば協力します。」と、バックアップを表明している。

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