石川祐希、東京五輪へタフネス宣言「パフォーマンス落ちない選手に」イタリア新天地へ出発

 バレーボール男子日本代表のエース、石川祐希(23)が17日、セリエAでプレーするためイタリアへの出発前に成田空港で取材に応じた。今季からは新天地のパドバに移籍。20日からはさっそく試合が始まるが、「充実したシーズンにして今年のパフォーマンスを超えられるようにしたい」と意気込んだ。

 15日まで行われたW杯では日本のエースとして、大会初の8勝を挙げての4位という躍進をけん引した。石川は「4年前よりは(順位が)良かった」と手応えを示しつつも、「メダルを獲ると言って獲れなかったのは自分の力不足」と反省。今季は東京五輪前の大事なシーズンとなるが、「有益なものにして次につなげたい」と力を込めた。

 東京五輪にもつながる大事なシーズンでは“タフな男”への進化を目指す。昨季は所属していたシエナで攻守の中心選手として活躍したが、シーズンを通して体力が持たなかったとも明かし、「スパイクもディフェンスもパフォーマンスが落ちないプレーヤーを目指したい」と石川。その上でトレーニングはもちろん、緩急をつけたプレーも課題に挙げ「フェイントやプッシュをうまく組み合わせることも必要。点数を獲るときの省エネも学ばないと」と向上心をのぞかせた。

 今回のW杯でも自身のパフォーマンスで日本代表チームを鼓舞できたと自負するエースは「パフォーマンスを落とさないことが大事。体力的、技術的に高いレベルでプレーしたい」。連戦が続く大会やシーズンを通じて“高値安定”をキープすることをテーマに掲げ、約半年間のシーズンへと旅立った。

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