栃ノ心、大関復帰へ相撲稽古再開「少しずつやろうかと」

 大相撲秋巡業が16日、静岡県浜松市で行われ、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で大関復帰を目指す栃ノ心(32)=春日野=が相撲を取る稽古を再開。関脇御嶽海(出羽海)、幕内正代(時津風)相手に8勝1敗と上々だった。

 かど番の先場所、6勝止まりで2度目の大関陥落。復活へ向け秋巡業初日から、ぶつかりを受ける稽古を連日、繰り返し、下半身を作り直してきた。

 巡業もちょうど半分。「少しずつやろうかと思って。稽古場と(本場所)は違うからね」と、実戦経験をここからは積んでいく。

 この日の稽古は踏み込みから左前ミツを素早く取っての寄りを入念に確認した。「移動があるから、足がパンパンにむくんでくる」と、古傷の右膝は万全ではない中、状態を上げようと必死だ。

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