鶴竜「教えてもらったことを忘れない」秋巡業初日、井筒親方に黙とう
「大相撲秋巡業」(5日、七尾総合市民体育館)
大相撲秋巡業が始まり、朝の稽古前に関取衆、親方らが支度部屋に集まり、9月16日、58歳の若さで急逝した元関脇逆鉾の井筒親方(本名・福薗好昭=ふくぞの・よしあき)に1分間の黙とうを行い、鎮魂した。同親方は巡業部副部長を務めていた。
井筒部屋から陸奥部屋に移籍し、初の巡業となった井筒親方のまな弟子、横綱鶴竜(34)は「(師匠を)思い出しながら、教えてもらったことを忘れないで実践していく」と、さみしげ。もろ差し名人と呼ばれた師匠の「生まれもった素質。なかなかできるもんじゃない。たくさん教えてもらった」と、うなずいた。
新たに師匠となる陸奥親方(元大関霧島)からは若い衆の指導も「厳しくやってくれ」と期待されている。「環境が変わるし、また新しいところで再スタートで頑張る」と、力を込めた。