サニブラ「信じて疑わなかったものが聞こえず」ピストル音問題で陸連質問状も「正常」

 「陸上・世界選手権」(2日、ドーハ)

 日本陸連の麻場一徳強化委員長が2日、競技場で中間総括を行った。ここまで金メダル1つ(男子50キロ競歩)、入賞4つ(女子マラソン、女子20キロ競歩2、男子走り幅跳び)に「ロード種目は暑熱対策の成果が出ている。若い選手の台頭もある」と評価した。

 男子100メートル準決勝で、スタートで出遅れたサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)が「ピストルの音が全然聞こえなかった」と話していた問題については「レース後にホロウェイコーチを含めて抗議するかを協議したが、『そこまでしても仕方がない』ということでしなかった。ただ、陸連として翌日に質問はした」と、主催者に質問状を送ったことを明かした。

 準決勝ではサニブラウンが走った大外9レーンの選手のリアクションタイムが、他のレーンよりも大きく遅れていた。

 さらに翌日に届いた回答では「スピーカーは正常に作動していたか、配置の仕方に問題はなかったかを聞いたが、『正常に稼動していた』ということだった」。ただ、レース翌日からのピストル音はかなりクリアになっており「次の日以降の音を聞くと、運営も反省というか、修正しているのかなと思う」と、苦笑いした。

 サニブラウンは日本陸連とのやりとりの中で「(スタート音について)信じて疑わなかったものが聞こえなかった」と話していたという。ただ、すでに5日からの400メートルリレーに向けて前向きとなっており、「泣き言、恨み言は言わず、次へ向かっている。競技者として素晴らしい姿勢」と、目を細めた。

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