しゃく熱のドーハ世界陸上 女子マラソンと50キロ競歩中止も…仏メディア報じる

 「陸上・世界選手権」(27日開幕、ドーハ)

 27日の開幕日に競技がスタートする男子100メートル、男子走り幅跳び、女子マラソンに出場する日本代表がドーハ市内で会見した。マラソンは東京五輪代表選考の「MGC」に主力選手が出場したため、今後の飛躍が期待される選手たちが出場。24歳の谷本観月(天満屋)は、MGCで五輪代表となった同僚の前田穂南の走りに刺激を受けて、気合も十分。直前の合宿でともに練習。「前田の走りに感動して体が震えた。刺激をもらった。8位入賞を目標にしたい」と、力を込めた。

 ただ、レースを直前に不穏な情報も流れている。フランスのニュース専門放送局「フランス・アンフォ」は、猛暑のため、「非常に高い気温が国際的なイベント混乱させる可能性がある」とし、初日の女子マラソンと、2日目の男女50キロ競歩について「取り消される可能性がある」と、中止となる可能性を報じた。

 今大会のマラソンは暑さを考慮し、深夜の23時59分スタートとなっているが、現在のドーハは日中は42、3度まで上がり、夜も30度超え。夜は湿度が上がり、80パーセント近くになる。過酷な環境であることは間違いない。

 この日、会見に出席した日本女子3選手も、「生活してるだけに熱中症の危険がある」(中野)、「ムアっとした感じで、ジョグしてるだけでもウエアが絞れるぐらいぐちゃぐちゃになる」(谷本)、「湿度で思ったよりも体力を消耗している。水分の取り方、取るものを気をつけないと」(池満)と、暑さへの対策に思いを巡らせた。

 同局によると、レースの有無はスタートの1時間前までに決定するという。

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