MGCは今後どうなる?陸連手応えも…「そっくりそのまま」継続は難しい

 「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(15日、明治神宮外苑発着)

 男子が中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、女子は前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)が代表に内定した。一発勝負で代表を決める方式は分かりやすいが、自国開催の東京五輪だからこそ各方面の協力を取り付け、実施できたという側面もある。

 まず、尾県貢専務理事はマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)に対して手応えを口にした。「ここまでのところ大成功だと思っております」と明言し、何度も関係各位への感謝を口にした。ただ、次回パリ五輪以降や東京五輪後の世界選手権の代表選考についてどう選考していくのか、という質問には「そっくりそのまま(今回のようなMGCを)できるとは思っておりませんが、この要素をどういう形でこれからの選考に反映させていくか」と思いを述べた。

 瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「絶対に負けられない、その中でやる」ことが成長につながると語り「これをできたというのは、日本のマラソン界は絶対に強くなるなと、今回で確信しました」と断言。「近いことをこれからもやっていってもらいたいな」と希望した。

 河野匡長距離・マラソンディレクターは男子選手を中心に、走ってみて沿道からの声援や、規模の大きい記者会見などを行った感想を聞いてみたという。答えに「誇らしく思いました」、「応援してもらうことをありがたく思いました」などがあったといい、「手前みそですけれども、こういうこと(MGC)をつくって良かったなというふうに、しみじみ感じた次第です」と思いを述べた。さらに、「選手たちの声を聞きながら、強化と選考ということがうまく連動したこの状況を進化させられるか、というのは逆にわれわれサイドの課題」と取り組んでいく考えを示した。

 選考の透明化や、選手の調整能力を評価でき、それがそのまま強化につながること、そして陸上界の一大イベントとして注目を集められることなどメリットは多くある。反面、MGCのようなスタイルはこれまでの日本代表を選考していた各大会やスポンサーの理解の上で成り立っているし、今回も東京五輪の代表争いと今秋の世界選手権(ドーハ)との両立は見送っており(たとえば川内優輝は東京五輪を目指さないことを明言した上で、世界選手権に出場する)各大会との調整は難航が予想される。

 尾県専務理事は「最終的なMGCの評価というのは東京オリンピックの男女マラソンが終わった後にされること」とも語っている。河野ディレクターは「『メダルを』という目標は大きく持ちたいと思いますが、それをとるための戦いはここまで来た以上に厳しいものになるんだと思って覚悟しています」と決意を示した。今回、代表に内定した4人は約11カ月の準備期間を手に入れた。男女1枠ずつの争いも続く。東京五輪で力を出し、それをどう未来につなげられるか。今回のMGCはまだまだ“第一歩”だ。

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