瀬古リーダー「たまたま勝った」 優勝の中村にあえて辛口エール、重圧なく

 「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(15日、明治神宮外苑発着)

 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが大会を総括した。中村匠吾が優勝し、服部勇馬が2位に入り、この2人が五輪代表に内定した男子について、「プレッシャーがなかったから勝ったのかなと」と事前にあまり注目されていなかったことが勝因になったのではないかと分析した上で、五輪へ向けたさらなる成長を期待した。序盤から積極的に前に出た設楽悠太に対しては「あの走りに敬意を、まずもって言いたいと思います」とねぎらった。

 中村が見せた最後のスパートには「中村匠吾選手が(残り)3キロ、スパートしましたね。様子を見ながら追いつかれて、またスパートをして。追いつかれてまたスパート。あれはすごい。3段ロケット」と余力を残していたことをたたえた。

 ただ一方で、男子は事前の注目が日本記録保持者の大迫傑や、設楽、服部、井上大仁の“4強”に集まっていた。瀬古リーダーは「その点中村くんは蚊帳の外だったからリラックスできて思い通りのレースができたのかなと。言ってみればプレッシャーがなかったから勝ったのかなと。今度はそうはいかない」とオリンピック本番では違う環境になると指摘。「心も鍛えてほしい」とした上で、「今回、たまたま勝った。そう思います」とあえて厳しい言葉で、さらなる成長を期待した。

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