「大相撲名古屋場所」（７日、ドルフィンズアリーナ）

　元関脇の十両安美錦（４０）＝伊勢ケ浜＝が旭大星（友綱）に押し出され、初日黒星スタート。押しに応戦したが「足が止まってしまった」と、踏ん張り切れなかった。

　今場所で関取在位１１７場所に達し、元大関魁皇と並びトップ。場所前は、その魁皇（現浅香山親方）の部屋に出稽古に行った。「たくさんいい話を聞いた。結局、毎日、体を動かすことが大事だね、と。『頑張れよ』と。元気もらった」と、気持ちが通じ合った。

　６日は長男の２歳の誕生日。場所前に一時帰京し、誕生日のお祝いをした。「元気をもらった。頑張ろうという気になった。しっかりと土俵でやることをやろう」と、応援してくれる家族のために、戦う。

　名古屋は魁皇を始め、元関脇若の里（現西岩親方）、元関脇旭天鵬（現友綱親方）と“レジェンド”らが引退した地。「みんな名古屋を超えられないからね」とニヤリ。「またしっかりやっていく」。暑い名古屋で２日目から巻き返す。