村上茉愛、目の前で代表が決まる光景に悔し涙「キツかった」復帰戦跳馬で圧勝も

跳馬決勝 優勝した村上茉愛=高崎アリーナ(撮影・堀内翔)
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 「体操・全日本種目別選手権」(23日、高崎アリーナ)

 世界選手権(10月開幕、シュツットガルド)代表最終選考会を兼ねて、決勝が行われた。女子は残る1枠に松村朱里(18)=ジム・ネット教室=が入った。腰痛によりNHK杯を欠場し、代表入りの可能性が消滅していた昨年の世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛(22)=日体ク=は、復帰戦として跳馬のみに出場し、1本目で14・500点をマークするなど、唯一2本平均14点台にのせ、圧勝した。

 力強く復活ののろしをあげた村上だったが、表彰台の頂上に立ち、胸に生まれた感情は複雑だった。目の前には代表に選ばれた選手たちがいた。自分が中心としていなければいけないところに、いない。瞳は涙でにじんだ。「代表が決まるのを目の前で見ることになったので。想定してなかった。悔しくないとは言っていたけど、悔しい気持ちが出てきた。泣かないようにしようと思ってたんですけど。表彰式が1番キツかった」。やりきれない思いがこみ上げた。

 今後はまだ完治していない怪我をしっかりと治し、8月末の全日本シニア(福井)に出場を目指す。仲間たちが五輪出場権を獲得してくれることを信じて、自身はしっかりと東京五輪への道を切り開いていく。「(代表になれなかった)こういう結果も自分のせい。誰が悪かったとかじゃない」。この悔しさを糧として、復活ロードを歩む。

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