八村塁はワシントン・ウィザーズが指名「皆さんやりました」日本人初NBA1巡目指名

 ウィザーズの帽子をかぶり、シルバーコミッショナーから祝福される八村。左襟には日の丸(撮影・小林信行)
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 米プロバスケットボール、NBAのドラフト会議が20日午後7時(日本時間21日午前8時)からニューヨークのバークレイズセンターで行われ、八村塁(21)=ゴンザガ大=は1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名された。日本人選手がNBAドラフトで1巡目指名されるのは初。

 指名後のインタビューでは、日本語でのメッセージも求められ「皆さんやりました。日本人初、NBAです!」と笑顔で語った。

 開始1時間15分前の午後5時45分に他の1巡目指名候補者と会場に姿を見せた八村。上は濃い青のシャツに蝶ネクタイ、紫を基調に青でアクセントを入れたジャケット。下は黒のパンツだった。ジャケットの左胸には日本国旗のバッジが光っていた。

 ◆八村塁(はちむら・るい)1998年2月8日、富山県出身。富山・奥田中時代にバスケットボールを始め、宮城・明成高で全国高校選抜優勝大会3連覇を達成。U-17世界選手権で得点王に輝き、強豪の米ゴンザガ大へ進学。3年生の今季は1試合平均19.7点、6.5リバウンドを記録。チームの全米大学選手権(NCAAトーナメント)8強入りに貢献し、スモールフォワードの最優秀選手に選出された。ベナン人の父と日本人の母を持つ。203センチ、104キロ。

 〈NBAドラフト〉

 ◆指名は計60人 全30チームが参加し、1位から30位までを1巡目指名、31位から60位までを2巡目指名とし、計60人を指名する。

 ◆指名順は抽選 指名順位はロッタリー(抽選)で決定する。参加資格があるのはプレーオフに進出できなかった14チーム。上位4つの指名順を抽選で決め、残りはレギュラーシーズンの勝率が低い順に割り当てられる。抽選は5月に行われ、ペリカンズが全体1位指名の権利を獲得した。1巡目の15位以降、2巡目はレギュラーシーズンの勝率が低い順に指名していく。

 ◆アーリーエントリー 大学4年生か22歳に達した選手であれば自動的に指名資格が得られるが、ドラフト60日前までに選手が「アーリーエントリー」という制度を申請すれば、22歳に達していなくても指名対象となる。大学3年の八村はこの制度を申請した。

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