「大相撲夏場所」（１２日初日、両国国技館）

　スイスの高級時計メーカー「フランク・ミュラー」と、日本の伝統工芸である「加賀友禅」が初コラボした超レアな染め抜きが、千代大龍（３０）、千代翔馬（２７）＝ともに九重＝に贈呈された。高いものだと１着１０００万円ほどするという加賀友禅で色鮮やかに染められており、値段の付けられない価値あるものとなっている。

　１０日に東京・銀座のフランク・ミュラーウォッチランドギャラリーを染め抜き姿で訪問した千代大龍は「生地もいいし着やすい。目立ってなんぼなんで、これを着て夏場所でいい成績を残せるように。早く場所入りしたいっすね」。九重をイメージした９色のグラデーション、フランク・ミュラーの印象的なビザン数字が描かれており、千代翔馬も「端から端で色が違う。すごい」と笑みを浮かべた。

　千代大龍の後援者が金沢市の奥田染色とフランク・ミュラーに掛け合って夢のコラボが実現。来日時には大相撲観戦もするというフランク・ミュラー氏も快く引き受けたという。