羽生12・53点逆転Vへフリー 執念の8分半“居残りイメトレ”

 公式練習終了後もリンクサイドに残って演技動作を確認する羽生結弦=さいたまスーパーアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 男子フリーを前に公式練習が行われ、SP3位から2年ぶり3度目の逆転優勝を目指すソチ、平昌五輪金メダリストの羽生結弦(24)=ANA=は、冒頭に組み込むことを予定している4回転ループを入念に確認。練習時間終了後には、リンクサイドで8分半、映像を確認しながら振り付けを確かめた。

 首位チェン(米国)との差は12・53点。奇跡の大逆転へ、羽生が練習でメラメラと闘志を燃やした。フリー「Origin」の曲かけでは、冒頭の4回転ループで手をつき着氷が乱れた。その後は40分間の練習時間終了間際まで4回転ループを中心に確認。練習を通してクリーンな着氷は4度だった。

 終了のアナウンスを聞きながら挑んだ4回転ループでは、こらえながら着氷するも手をついた。うなずき、氷上を後にする。しかしブライアン・オーサー・コーチ、ジスラン・ブリアン・コーチと言葉を交わすと、納得がいかなかったのが、執念の“居残りイメトレ”を敢行した。

 両コーチに見守られながら、リンクサイドで映像を確認。上半身はプログラムを演じながら、ジャンプの軌道をイメージするように鋭いまなざしで氷を見つめた。時間にして8分半。奇跡の大逆転へ、臨戦態勢を整えた。

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