羽生結弦が跳んだ!負傷の原因4回転ループも完ぺき 122日ぶり銀盤登場

右足でジャンプの着地を決める羽生結弦=さいたまスーパーアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(20日開幕、さいたまスーパーアリーナ)

 22日の男子ショートプログラム(SP)に向けて、男子の公式練習が本番リンクで行われ、前日に日本に帰国したソチ、平昌五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=も参加した。羽生が滑る姿を観衆に見せるのは、昨年11月のロシア杯フリー以来、122日ぶり。リンクサイドに姿を見せると、有料観覧で詰めかけた観客からは、大きな歓声が沸き上がった。

 9分間じっくりとスケーティングで氷の感触を確かめると、満を持してジャンプ練習を開始。最初に3回転ループを決めると、続いてトリプルアクセルに成功。そして、あっさりと4回転の練習をスタート。4回転トーループ-3回転トーループ、4回転サルコーをいとも簡単に決め、不安を一掃した。

 SP「秋によせて」の曲を掛けた練習では、4回転サルコー、トリプルアクセルを成功。最後の4回転トーループからの連続ジャンプは4回転が抜けて2回転となってしまったが、情感タップリに演じ切り、約3000人の観衆を魅了した。その後の練習では負傷の要因となった4回転ループも完ぺきに成功させた。

 前日に帰国した際、右足首の状態を問われた羽生は「大丈夫です!」とキッパリと話し、ブライアン・オーサーコーチも「いい感じだよ。まあ見ててよ」と、自信ありげだった。

 ロシア杯のフリーの公式練習中、4回転ループを跳んだ際に右足首を負傷した羽生は、その後、フリーに強行出場し、優勝を飾ったが、日本に帰国し、精密検査を受けたところ、右足関節外側じん帯損傷、三角じん帯損傷、右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)部損傷と診断。3週間の安静と1カ月の加療が必要とされ、12月のGPファイナル、全日本選手権を欠場した。日本連盟の定めた世界選手権選考要項の負傷者への救済条項により、今大会の代表入りを決めた。年明けから氷上練習を再開し、世界選手権に向けて調整してきた。

 会場のさいたまスーパーアリーナは、14年に初めて世界王者となり、GPファイナル、ソチ五輪と合わせて、史上2人目の3冠を達成した時と同じ思い出の会場でもある。

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