元大関の照ノ富士、序二段から再起で白星発進「不思議な気持ち」勝利は354日ぶり

 「大相撲春場所・初日」(10日、エディオンアリーナ大阪)

 元大関で、両膝のけがなどにより西序二段48枚目にまで転落した照ノ富士(27)=伊勢ケ浜=が、若野口(西岩)をはたき込みで退け、西十両5枚目だった昨年春場所11日目(2018年3月21日)以来、354日ぶりの白星を挙げた。

 本場所の出場は、昨年夏場所以来。観客もまばらな中、両膝に大きなサポーターを巻いた照ノ富士が土俵に上がると、大きな拍手とともに、あちこちから「照ノ富士!!」の駆け声が沸き上がった。

 受けて立ち、右を差し、左下手を引いた。相手をよく見て、落ち着いてはたき込んだ。もっとも、表情を変えることなく「久しぶりの土俵なんで、緊張はもちろんあった。不思議な気持ち。初めて感じた。歓声?うれしいものですよ」と振り返った。

 日本相撲協会広報部によると、大関経験者が幕下以下で出場するのは初めて。17年九州場所で14場所在位した大関から関脇に転落した。昨年6月に両膝を手術し、幕内優勝経験者として初めて幕下に落ちた名古屋場所から全休が続いていた。

 場所は始まったばかりだが「今場所の終わりまでではなく、この1年間を見て、っていう気持ちがある。目標は勝ち越し?そんなことは考えていない。体を鍛え直して、幕内に上がることが大事」と先を見据えていた。

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