「ラグビー・Ｗ杯日本代表候補合宿」（７日、アークス浦安パーク）

　ラグビーの日本代表候補合宿は千葉・浦安合宿最終日を迎え、２月４日に町田市で始まった、首都圏での５週間の合宿を打ち上げた。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ（ＨＣ、４９）は表情に充実感をにじませた。

　「けが人が出ましたが、それ以外は非常によかった。“卵を割らないとオムレツは作れない”」。“卵を～”はフランスのことわざ。卵を割る失敗を恐れてはオムレツはできない、という意味。故障のリスクもある厳しい合宿をクリアした現段階の成果を強調した。

　日本代表は現在、合宿組と、スーパーラグビーに参戦するサンウルブズ（ＳＷ）組に分かれて強化を進めている。ジョセフＨＣは「山下、坂手、松橋がすごくいい」とＳＷ組も高く評価。「全体のパフォーマンスが上がれば競争率は激しくなる」と代表争い激化を歓迎した。

　合宿組は１０日からの沖縄合宿で、いよいよゲーム形式の練習に移行する。「層を厚くして、健全なポジション争いの中で、チームを作り上げていく」。残り半年あまり。特大のオムレツを作り上げる。