貴景勝、女児からのプロポーズにタジタジ 地元兵庫でイベント
「大相撲春場所」(10日初日、エディオンアリーナ大阪)
大関とりに挑む関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=が3日、兵庫県西宮市の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」で赤ちゃん抱っこなどイベントに参加した。芦屋市出身で同所は小学生時の通学途中にあり、懐かしさがいっぱい。1000人の地元ファンから大声でエールを送られ大関とりへパワーをもらった。
トークイベントでは、いきなり地元スターへの“洗礼”。小学生女児から「私の夢は将来、貴景勝関のお嫁さんになること。お嫁さんにしてくれますか」と懇願された。苦笑いの貴景勝は「10年後、もう一回会いましょう」と汗を拭いた。
続くは仁川学院小の制服を着た後輩2人が質問。「僕もこの制服を着ていた」と貴景勝は小学生時を思い出した。一番怖いものは何かと問われ「人間」とシュールに答えた。
イベントには両親も駆け付けていた。質疑応答で問われた大事にしている言葉には父・佐藤一哉さんが送った「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」と答えた。
相撲を始めてから父子鷹で角界の頂点だけを目指し、すべてを注いできた。「目的を果たすためには努力を惜しまない。うまくいかないことは多いけど昔、描いた目標を忘れず努力すること」と今も胸に刻む、金言だった。
イベント最後には、観客が「えい、えい、おー」を3度、繰り返し応援。「地元関西でいい成績を残して最高の結果にする。平成最後の場所でいい場所と思えるように。次の番付を目指したい」と、大関昇進を約束した。