宇野昌磨“羽生超え”フリー世界最高得点で逆転初優勝 シルバーコレクター返上

 逆転初Vを成し遂げ金メダルを手にする宇野昌磨
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(9日、アナハイム)

 男子フリーが行われ、SP4位からの巻き返しを狙った宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=はフリーに限れば羽生結弦が持っていた記録を超える197・36点、SPとの合計も自己ベストを更新する289・12点をマークし逆転で初優勝を果たした。フリーの従来の記録は190・43点だった。

 2位は金博洋(中国)、3位はSPトップのビンセント・ゾウ(米国)。田中刑事は7位、友野一希は12位だった。

 冒頭の4回転フリップで出来栄え点(GOE)で2・67点の加点を得た。続く4回転トーループもGOE2・58点と上々の滑り出し。3回転ループ、スピン2本も取りこぼしなく終えた。

 コレオシークエンスをはさみ4回転トーループ-2回転トーループもGOE2・71点の加点。得意の3回転アクセルも美しく降り、2・63点と高い加点がついた。

 3回転アクセル-オイラー-3回転フリップの連続ジャンプで最後の着氷が乱れてしまったものの、大きなミスはなく、最後のジャンプ3回転サルコー-3回転トーループも着氷。右足首の負傷から練習・トレーニングが不足し、体力面で不安を抱える中、今の段階で持てる力を出し切り、フィニッシュの直後にはリンクに崩れ落ちた。

 報道陣に対しては「今日の感想は、終わった直後はうれしい気持ちより、終わった、やり切ったという気持ちだけ」と胸の内を明かした。

 主要国際大会(五輪、世界選手権、GPファイナル、四大陸選手権)で銀メダル6回とあと1歩届いていなかった金メダルを獲得し、「結果にこだわらず試合に挑むと言い続けてきたけど、優勝できたのはすごくうれしい」と素直に喜びも語った。「どういう形であれ、シニアに上がって大きな大会での優勝は初めてなのでうれしいけど、世界選手権へもっと練習をたくさんして、なおかつ優勝できるように頑張りたいと思います」と、視線を前へ向けた。

【上位選手、日本選手の成績】

(1)宇野昌磨 フリー197・36点、合計289・12点

(2)金博洋  フリー181・34点、合計273・51点

(3)ゾウ   フリー172・04点、合計272・22点

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(7)田中刑事 フリー167・61点、合計251・54点

(12)友野一希フリー132・25点、合計206・41点

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