大迫傑 1区転倒実況に「感動する場面ではない」 娘の一言「全て物語ってる」

 一斉にスタートする選手
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 男子マラソンの日本記録保持者で、早大OBの大迫傑が2日、ツイッターを更新。この日幕を開けた箱根駅伝1区で、大東大の新井康平(4年)が転倒し、大きく出遅れたシーンを報じた実況に「心配する場面ではあるけど、感動する場面ではない」と苦言を呈した。

 大迫は箱根駅伝をテレビ観戦しているようで、ツイッターで「西山くんイイねー」「中谷くんも頑張れ!」と応援を送った。だがスタート直後に大東大の新井が転倒するアクシデントが。苦悶の表情を浮かべながら走り続け、先頭から8分40秒差でタスキをつないだ。

 これに大迫は「さっきの1区、捻挫した選手は頑張った」と、まずは新井の執念のタスキリレーをねぎらい「捻挫は注意しないと別な故障で繰り返したりで時間が掛かるからしっかり治してほしい」と注意を呼び掛けた。

 「ただ、娘が言った一言」と切り出すと「テレビで喋ってる人(実況)なんか喜んでるみたいだね!」と、一緒にレースを見ていた娘の率直なつぶやきを紹介し「これが全てを物語ってるよね。心配する場面ではあるけど、感動する場面ではない」と苦言を呈した。

 続くツイッターでも「感動的実況を良しとしてしまうと回り回って選手の判断を鈍らせてしまう」と、選手の立場に立った意見も投稿。「自分ならと考えたけど、どんな酷い怪我であっても単純にやめにくいよね。選手がこの大会で引退なら良いけど先がある選手の場合も同様の事が起きたらと思うと怖い」と、特別な舞台だからこそ、冷静な判断が鈍り、無理を重ねてしまいがちな選手の心情を思いやった。

 最後には「選手&今後の選手を守って行きたい立場から一言」と締めくくり、出場選手へエールを送った。

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