稀勢の里「不安ない」高安を連日圧倒!20戦15勝スタミナ面十分
「大相撲初場所」(来年1月13日初日、両国国技館)
右膝負傷で先場所を途中休場し初場所に進退の懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が28日、都内の部屋で弟弟子の大関高安と連日の三番稽古を行い、20番取って15勝5敗と上々だった。踏み込み鋭く右前ミツを引き一気の寄りが光った。
古傷の左腕も力強く、得意のおっつけもさく裂。馬力自慢の大関を吹っ飛ばした。終盤は8連勝締め。前日の16番を超える番数をこなし、スタミナ面も十分だ。
「体の動き?どうだろう」と言うものの表情は明るい。1カ月半のブランクを問われると「不安はない」と力強かった。
本番へ向け逆算に狂いはない。通常の場所は番付発表後、2週間で初日を迎える。ただ今回は年末年始を挟むため3週間と長い調整期間がある。
稀勢の里は「1月場所は特殊。今が巡業みたいなもの。(年明け)2日がちょうど番付発表くらい。曜日感覚だけ間違わないように」と調整ペースに自信。冬巡業を全休し、遅れた調整は現段階で取り戻しつつある。