羽生結弦、“出場必須”全日本欠場でも世界選手権代表入りの可能性はあり

 フィギュアスケート、平昌五輪金メダリストの羽生結弦が右足首の負傷のため全日本選手権(21日競技開幕、大阪・門真市)の欠場を発表した。来年3月にさいたまスーパーアリーナで行われる世界選手権の代表選考を兼ねた大会に出られないことになるが、羽生が出場権を得る可能性をまとめた。

 日本スケート連盟が発表している世界選手権の派遣選手選考基準によると、3枠のうち1枠は全日本選手権の優勝選手と定められている。残り2人のうち1枠は(1)全日本選手権の2位か3位、(2)GPファイナル出場者上位2位(3)全日本選手権終了時点でのISUワールドスタンディング上位3位、という3つの条件のうち“いずれか”を満たす選手から「総合的に判断して」1人が選ばれる。

 最後の1人は2人目にも該当する選手を含め、さらに全日本選手権終了時点でのISUシーズンワールドランキング上位3位か、同時点でのISUシーズンベストスコア上位3位を満たす選手を選考する。

 ならば羽生は2番目か3番目に該当するのでは…と思えるが、そう単純な話ではない。前提条件に「全日本選手権大会への参加は必須」とあるからだ。その上で、「過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界選手権大会時の状態を見通しつつ、選考することがある」という“例外規定”がある。

 簡単に説明すれば、“実績のある選手は世界選手権時の回復が見込めればけがで欠場しても特例的に選出されうる”ということになる。16-17シーズンの世界選手権も、平昌五輪も、羽生は直前の全日本選手権を欠場したが、代表に選出されている。

 羽生の実績は言うにおよばずだ。世界選手権は優勝が2度(五輪も2度優勝)。今季のGPファイナルの出場権は得た上で欠場し、ワールドスタンディングは12月17日時点で3位(1位が宇野昌磨、2位がネーサン・チェン)。シーズンワールドランキングは日本選手では2位の宇野に次ぐ2番手の9位、シーズンベストスコアは297・12点で全体1位と高い水準を記録している。

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