貴景勝 悲願の初優勝!先代師匠・貴乃花親方に恩返し
「大相撲九州場所・千秋楽」(25日、福岡国際センター)
小結貴景勝(千賀ノ浦)が初優勝を飾った。
千秋楽で前頭三枚目錦木(伊勢ノ海)を破り、自己最多の13勝目。2敗で並んでいた大関高安(田子ノ浦)が、結びの一番で関脇御嶽海(出羽海)に黒星。この瞬間、貴景勝が小結では2000年夏場所の魁皇以来の優勝となった。
支度部屋で優勝決定戦に備えていた貴景勝は高安の一番が中継されているテレビに背を向け、その瞬間を迎えた。付き人に初優勝が決まったことを伝えられ、安どの表情。同部屋の貴ノ岩と握手をかわした。
場所前に貴乃花部屋が消滅し、千賀ノ浦部屋に転籍。「千賀ノ浦部屋の力士として頑張る。迷いはない」と再出発を誓っていたが、入門以来、相撲道のすべてを教わってきた先代師匠・貴乃花親方への“恩返し”となる初優勝を果たした。