高橋大輔、圧倒V 復帰飾った!全日本切符とった!

 「フィギュアスケート・西日本選手権」(4日、日本ガイシアリーナ)

 ショートプログラム(SP)で首位発進した2010年バンクーバー五輪男子銅メダリストの高橋大輔(32)=関大KFSC=が、フリーで161・11点、合計244・67点で、2位の友野一希(20)=同大=に10点以上の大差をつけて優勝。全日本選手権(12月・大阪)の出場権を獲得した。4回転ジャンプは回避したが、加点のつくジャンプと持ち前の表現力で圧倒した。女子は今季がシニア本格参戦でSP首位の紀平梨花(16)=関大KFSC=がフリー125・30点、合計198・71点で優勝した。

 曲が終わるのを待ちきれないように、観客が総立ちになった。昨季の世界選手権5位のホープ友野が冒頭の4回転など迫力の演技を見せた直後の最終滑走。高橋は前半のジャンプですべて加点をつけ、一気に空気を引き寄せた。後半に軽度の回転不足を一つとられ、出来栄え点にも苦しんだが、大きなミスはなく耐えきった。演技構成点も出場選手で唯一、すべて8点台を並べ、復帰戦の近畿選手権を50点近く上回る高得点に「少しは声援に演技でお返しできたかな」と照れ笑いした。

 「トリプルアクセルを2本入れられたことが自信になった」と、前戦で2度転倒した得点源はどちらも2点以上の加点がついた。長光歌子コーチが課題にした後半の体力は、高橋自身も「きつかった~」と演技直後に太ももを思わずたたいたほど。それでも「(目標の)全日本最終グループの可能性はなきにしもあらず」と報道陣を笑わせ、4回転も「気持ちとして1本は入れたい」と宣言した。

 全日本に向けて羽生結弦、宇野昌磨、田中刑事と平昌五輪代表の名を挙げ「その中で戦うには今日の演技から上げられるだけ上げないといけない」と覚悟を示した高橋。「もし、メダルが見えたら、目標を持って意気込んでいきたい」。まだまだ成長できる。その自信が言葉に力を与えている。

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