遠縁の輝、輪島さん追悼「温厚という言葉がぴったりな優しい人だった」

 第54代横綱輪島、元花籠親方の輪島大士さんが9日に亡くなっていたことが明らかになり、静岡県東伊豆町での秋巡業に参加した関取衆らに悲しみが広がった。遠縁に当たり、同じ石川県出身の平幕輝は「自分がもっと強くならないといけない」と恩返しを誓った。新十両昇進を確実にした際、しこ名の下の名前に「大士」をもらおうとお願いした時は、手の親指を突き上げて笑顔で応じてもらったという。「温厚という言葉がぴったりな優しい人だった」と懐かしんだ。

 横綱白鵬は食事やゴルフも一緒にして輪島さんを慕っていた。14度目の優勝で輪島さんに並んだ2010年夏場所では黄金のまわしを着けた。学生出身でただ一人横綱となった故人を「大相撲に新しい風を吹かせ、新しい花を咲かせた人ではないか」と悼み、「天国で歴代の横綱たちと相撲を取っているんじゃないか。見守ってもらいたい」と遠くに目を向けた。

 石川県出身で、日本大の後輩でもある平幕遠藤は「日大出身の方に会うと大体『俺は輪島の先輩とか、いくつ下だとか、同じ学部だった』という話になった。ユーモアのある方だった」と先輩に思いをはせた。

 二所ノ関一門の後輩、横綱稀勢の里は先代師匠の元鳴戸親方(元横綱隆の里=故人)から輪島さんの偉大さを聞いていたという。「特に右のおっつけが強かったというのはよく聞いていた。本当に残念」と声を落とした。横綱鶴竜は映像で往年の取り口を見ていたといい「筋肉と、何より骨の強さを感じていた。残念です」と話した。

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