日大アメフット部 反則タックル選手が復帰 悩んだ末「チーム再建したい」

 5月に関学大との試合で悪質な反則タックルをし、処分を受けた日大アメリカンフットボール部のDL宮川泰介選手が4日の練習から復帰することが3日、代理人弁護士から発表された。

 弁護士が報道各社に送付した文書では、揺れ動いた胸中がつづられていた。反則タックルをした後に開いた会見ではアメフット部を退部する意思を示していたが、「厳しいチーム状況を立て直していくチームメイトをよそに、私自身がチームの為に何もせずにいることが無責任であると感じ、本当に部やアメリカンフットボールとの関わりを断っていいのか、思い悩む日々を過ごしてきました」という。

 新監督に決まった橋詰功氏との面談し、指導方針などを聞く中で、チーム再建に加わらないかと打診を受けたとしている。8月中旬にはチームを謝罪のため訪問し「チームメイトたちから、部の一員としてチーム再建を目指して欲しいという声をいただきました」という。

 自身の発言を撤回する形になることから悩みもあったというが、「迷惑をかけたチームメイトに対する償いとして、部に復帰して、新監督のご指導をいただきながら、チームメイトと共にチームを再建していきたいとの考えに至りました」と復帰を決断したとつづっている。また、タックルを受けた関学大の選手、家族、チーム関係者からも「復帰に関してお言葉をいただいたことも私の決断を後押ししてくれました」と振り返っている。

 関東学生アメリカンフットボール連盟、日大関係者、アメフット部と相談した上で3日の復帰発表となったと説明した。

 当該選手も、日大アメフット部も今年度は処分が継続している。「部に戻りましても、連盟の処分が解除されるまでの間は、処分の趣旨の範囲での練習参加をいたします。最後になりますが、私の反則行為によって、アメリカンフットボールに関わる方々、大学関係の方々をはじめ、多くの方にご迷惑をおかけしましたことをしっかりと心に刻み、今後の糧といたします」と結んだ。

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