八角理事長、貴親方の自分の一門への加入考えていた「話し合うつもりでした」

 臨時理事会を終え、会見する八角理事長(左は芝田山広報部長)=撮影・出月俊成
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 日本相撲協会が1日、貴乃花親方(元横綱)が提出した引退届を退職届として受理したこと、また貴乃花部屋の力士らが千賀ノ浦部屋へ移籍することを同日の理事会で承認したことを受け、東京・両国国技館で会見を開いた。親方衆は5つある一門のいずれかに所属することを7月の理事会で議論したため、未所属の貴乃花親方を八角理事長が所属する高砂一門で受け入れる考えがあったことを明かした。

 八角理事長は、なぜ一門に所属しなければいけないのかについて説明した。「協会のガバナンスの強化、コンプライアンスの強化のため必要なこと」とした上で、「このことによって、協会から締め出すようなことはしてはいけないと考えていました」とそのことをもって直接、協会から貴乃花親方を“追い出そう”としたわけではないと強調した。

 9月27日の理事会までに所属先の一門が決まらなければ、あらためて処遇をその理事会で話し合う予定だったと、25日に芝田山広報部長(元横綱大乃国)が説明していた。この日の八角親方も「所属する一門が決まっていなくても、決まるまで待つつもりでいました」とし、さらに、「私はどこにも決まらなければ貴乃花親方を高砂一門で引き受けることを、一門のみんなと話し合うつもりでした」と続けた。この方針については「二所一門、出羽一門、すべての一門が貴乃花親方を引き受けることを協議しようと考えていたと思います」と補足した。

 ただ、貴乃花親方が相撲協会からの退職を表明した後に、直接面会をすることができず、千賀ノ浦親方、貴乃花親方の代理人弁護士、貴乃花親方の知人を通じても説得を試みたがかなわなかったと語った。理事長は「いろいろありましたけど、いつか一緒に協会を引っ張っていくと思っていただけに残念でなりません」と思いを述べた。

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