横綱稀勢の里、9場所ぶりの勝ち越し決める “異例”遠藤と立ち合い3度合わず

万全の寄りで遠藤(左)を下した稀勢の里=両国国技館(撮影・園田高夫)
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 「大相撲秋場所・10日目」(18日、両国国技館)

 8場所連続休場からの復帰場所で進退をかけている2敗の横綱稀勢の里(田子ノ浦)が、1勝8敗と元気のない前頭三枚目遠藤(追手風)を寄り切って、9場所ぶりの勝ち越しを決めた。

 過去の対戦成績は4勝3敗と僅差だった。最初の立ち合いは息が合わず、2度目は遠藤の手つき不十分で勝負審判から待ったがかかった。3度目は稀勢の里が張り差しにいったが、ここも遠藤の手つき不十分として、行司が止めた。

 4度目の立ち合い。集中力を保った稀勢の里は再び張り差しから、一気に寄り切った。

 稀勢の里の勝ち越しは13勝2敗で2度目の優勝を連覇で飾った昨年の春場所以来。横綱と、他の力士と「勝ち越し」の持つ意味合いは違うが、一つの節目となる白星となった。

 稀勢の里は11日目、関脇逸ノ城(湊)と対戦する。

 【昨年と今年の稀勢の里の成績】

▽17年初場所 14勝1敗(優勝)、春場所 13勝2敗(優勝2)、夏場所 6勝5敗4休、名古屋場所 2勝4敗9休、秋場所 全休、九州場所 4勝6敗5休

▽18年初場所 1勝5敗9休、春場所 全休、夏場所 全休、名古屋場所 全休、秋場所 8勝2敗

(昨年初場所は大関。以後は横綱。負けには不戦敗を含む。18年秋場所は10日目までの成績)

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