豊ノ島、十両復帰へ初日白星「7番勝って気持ちよく戻りたい」
「大相撲秋場所・初日」(9日、両国国技館)
元関脇で西幕下筆頭の豊ノ島(35)=時津風=が希善龍(木瀬)を突き出して白星発進した。踏み込みから押し込んで圧勝。「初日に波を作れるような相撲が取れて良かった」と満足顔で語った。
幕内だった16年名古屋場所前に左アキレス腱(けん)を断裂。2場所連続全休し同九州場所で十両からも陥落した。そこから度重なるケガもあり、12場所連続で幕下生活が続いている。常に引退危機と瀬戸際の中、勝ち越せば関取復帰濃厚な地位まで回復してきた。
「めちゃくちゃ緊張しました。3日前から緊張した。毎場所同じ。筆頭だから気持ちを高めようじゃなく先場所と同じと気持ちを落ち着かせた。内容が良かったので一日一日白星を積み重ねていく。(関取に)戻れるチャンス。7番勝って気持ちよく戻りたい。戻ったと想像すると涙が出てきそう。現実にして涙を流せるように」と気持ちも乗った。
十両に上がって終わりではない。「戻るのは幕内と思っている。関取に復帰してスタートと思っている」と上だけを見据えた。