羽生結弦公開練習 これからは「自分のために滑っていいのかな」【一問一答2】

 取材に応じる羽生結弦=8月30日、トロント(共同)
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 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が日本時間31日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは「Origin」、SPは「秋によせて」。幼少期からの憧れの存在だった06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、元全米王者のジョニー・ウィアー(米国)の代表曲で、自らの「原点」を表現する。また、フリーではまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に、今季中に挑戦する意向を明かした。

 羽生との一問一答2は次のとおり。

 -今季の目標は。

 「自分自身、先シーズンの終わりからずっと言っているように、結果としてはすごく満足してますし、達成感もあります。ただ、こうやって練習している中で自分の未熟さだったり、またアイスショーを通してまだ磨くべきところ、成長すべきところ、自分の伸びしろだったりをすごく感じながら滑っている。一つ一つ丁寧に確実に成長していけたら」

 -テーマを起源としたのは?

 「うーんと、すごくはっきり言ってしまうと、自分の中で今まで自分のスケートをしなくちゃいけない、期待に応えないといけない、結果をとらないといけないっていうようなそういうプレッシャーがすごくあったのが、今は外れていて、もうこれからは本当に自分のために滑っていいのかなと。本当に自分がスケートを始めたきっかけは、やっぱり楽しかったからであって、スケートを滑っていて、自分の夢を追いかけて、その過程が楽しかったからであって、本当に自分が楽しかった気持ちとか、自分が今まで歩んできた本当に大変だった道のりを思い返して、なんかその自分に対して、恩返しというか、なんか、うーんと、その自分が報われるようなことをしてあげたいなという気持ちもあって、この2つの曲にしました」

 -曲の印象。

 「やはりあの頃の自分はプルシェンコさんや、ジョニー・ウィアーさんの演技をみて、やっぱりこの曲使いたいなと思いながら滑ってましたし、またこの曲を聴きながら、真似したり楽しんでた自分がいたので、そういう意味でやっぱりこの曲を使って、自分のプログラムとしてやったら、すごく楽しいだろうなって思いましたし、そういう意味でも自分が本当に初心に帰ってスケートを楽しんで、スケート自体を自分のためにやるってことを感じながら滑れるかなと」

 -現在の課題。

 「取りあえずまだ完全にジャンプが戻っているわけではないので、しっかりとジャンプを自分の納得できる形にもっていくことが1番大事かな。やはりジャンプが決まってすべてがちゃんとそろっている状態でないとプログラムが完成とはいえないので。まずはしっかりジャンプを決めること、そのジャンプをしっかり決めるためにスケーティングをどういうふうにきれいにやっていくか、または呼吸の仕方だったり、まだまだ滑り込めていない部分が多々あるので、しっかりと滑り込みだったり、本当に1つ1つ徐々にやっていくしかないかな」

 -けがの状況、あと4回転ジャンプはどこまで戻ってる?

 「取りあえずルッツ、フリップ以外の今まで跳べていたジャンプ、4回転トーループとサルコー、ループまでは現状戻ってきたかなという感覚はあります。ルッツに関してはまだ不安のある状態ではあるので、まだしばらくやめておこうかなと思ってます。ただ、感覚としてはやればできるかなという感覚はある。足のけがを再発させないように、炎症を起こさないように、しばらく4回転ルッツは抑えておこうかなと思う。けがの状況はおかげさまで、本当に安定してきていて、もちろん先ほど言ったようにルッツやフリップなどでトーを突いた時に、違和感を感じることはあるんですけど、痛みとして知覚することはほぼなくなってきているので、しっかりとケアしながら、自分でコントロールしながら今季やっていきたい」

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