日大チア部パワハラ問題 女子学生が悲痛な声明「自殺考えた」イジメの状況生々しく

 日大の応援リーダー部(競技チアリーディング)の女子学生が、同部の監督からパワーハラスメントを受けていたと一部で報じられたことを受けて、女子学生の代理人弁護士が9日、報道各社への文書で、記事の内容を認め、同部員と、家族の声明を発表した。

 女子学生の声明は「私は日本大学の学生であり、保健体育審議会の応援リーダー部に所属しています。本年2月1日から6日にかけて、部の監督、同期、先輩からの発言や行動によって私は自殺を考えるほどに精神的に追い詰められました」と、悲痛な書き出しから始まる。

 事の発端は今年の1月22日。大雪の中、キャンパスから離れた練習場に向かった女子学生を、事務員が心配し、知人だった同部の監督に練習の有無を電話。練習は中止となり、女子学生はその場で部の仲間とともに喜んだ。しかし、これを聞いた監督は女子学生が事務員に電話を掛けさせて、練習を中止させようとしたと、認識して激怒。その後、「こいつが何をしたか知っている?大雪の日に学部の事務員に頼んで私に電話をかけさせて練習をなくそうとした」、「事務の中では顔が白くてうるさい子といったらお前だって有名なんだよ」、「ちょっと待て。なに、その顔。会ってすぐそんな顔されると思わなかったわ。本当に自分のやったこと分かってる?知らないでしょ?分からないでしょ?まあでも、お前みたいにプライドが高くて過去の栄光にすがりついているやつには自分の罪を認めることも反省することも無理だよ。そうやっていつもまでも母校のスウェット履いて、誰がみても○○高校からきた日大にきたチアリーディングをしている人ってわかるような格好してさ。本当、学校の恥だよ。今すぐ脱げ。二度と履くな。お前が悩んでるって聞いてかわいそうだなって少しでも思った自分があほらしいわ」などと女子学生に対していじめのような叱責、罵倒がとぶようになり、けがをしたことも疑われ、「同期と一緒に診てもらい。報告するように」と、言われたという。

 その後、同期や先輩たちも監督の主張に従うような形で、女子学生に対し、見放すような態度を見せるようになっていった。

 声明の終盤には「このような文書を出すことは『何がどうなるのか予測しきれず、これからどうなるか分からない』ということは理解しているつもりでいます。そのため、私は本当にこのような文書を出すべきなのか、出してもいいのか、何度も悩みました。しかし、このままだと時間が過ぎるだけで何も解決できないと感じたため、文書を出すことを決意しました」と、告発に至った葛藤も綴られた。

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