羽生結弦、採点法改正で来季フリー見直し「最大限引き出せる状態で試合に」

 ソチ、平昌の2大会で五輪連覇を達成し、国民栄誉賞受賞が決まっているフィギュアスケートの羽生結弦(23)=ANA=が8日、JOCスポーツ賞の「年度賞 特別栄誉賞」を受賞し、都内で行われた表彰式に出席した。表彰式後の囲み取材で、国際スケート連盟が採点ルールを改正したことを受けて、来季のプログラムを「少し手を加えなくてはいけないかなと思っています」と練り直す考えを示した。

 国際スケート連盟は7日にスペインのセビリアで総会を開き、18~19年シーズンからフリーの演技で繰り返して跳ぶことができる4回転ジャンプを1種類に制限するルール改正を決めた。演技時間は現行の4分半から女子と同じ4分に短縮され、ジャンプの本数も8から7に減らされた。さらに、GOEと呼ばれる出来栄え点の幅を+5~-5の11段階(現行は+3から-3)にすることも決まった。

 こうした変更を受けて、羽生は「フリーの構成はすでにもう練っていたので、そのフリーの構成をもう1回練り直して、完全に、自分が自分の能力を最大限引き出せる状態で試合に臨みたいなと思っています」と演技構成を新ルールに最適化させることを明かした。出来栄え点の幅が広がることには「実際に公式の試合に出ないと分からないところは多々あります。自分はジャンプの質だとか、そういうことにこだわり続けたいと思いますし、これからもさらにいい質のもの、きれいなジャンプを目指してしっかりと練習したいと思います」と従来通りの美しい演技に磨きをかけていくことを誓った。

 来季のプログラムについては「曲は決まっています。構成もなんとなく、自分の中で決めています」としたが、この日の段階では「曲についてコメントすることはできませんし、新しいプログラムについてお話しすることは難しいんですけども…」とベールに包んだたままにした。「ある意味、新しい自分を、新しいプログラムで出したいと思っています。ある意味、また新たな決意を胸に、これからその新しいプログラム、新しい曲で滑っていくことになると思うので。皆さんにも本当に楽しみにしていただきたい気持ちもありますが、自分自身が一番楽しんで滑りたいなと思っています」と“楽しむ”をキーワードに演じていくと語った。

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