元幕内北太樹が断髪式 小野川襲名披露「気持ちの熱い力士を指導したい」

 大相撲の元幕内北太樹で小野川親方(35)=山響=が3日、東京・両国国技館で断髪式と引退、小野川襲名披露パーティーを行った。横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=ら約300人がはさみを入れ、最後は師匠の山響親方(元幕内巌雄)が止めばさみを入れてまげが落とされた。

 「ケガも多く(現役晩年は)座薬を入れて稽古していた。相撲に対する執念は頭が下がる」と師匠があいさつしねぎらった。

 今年1月に引退し、すでに親方として後進の育成にあたっている。先代師匠の故北の湖親方(元横綱)から教わったものを継承していく。「(先代師匠から)基礎が一番大切と教わった。一番にかける気持ちの熱い力士を指導していきたい」と力を込めた。

 公私で親交深い稀勢の里は「真面目な男気のある方。本当に残念。さみしい。年に1、2回、(会食などの席で)熱く話すことがある。気持ちの部分で教わった。親方としていい話をしていってくれたらと思う」と話した。

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