日大、主張一蹴され窮地に 甘い学内調査、安易な否定…大学上層部の責任論不可避に

 日大アメフット部による悪質な反則タックル問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が29日、臨時理事会を開き内田正人前監督、井上奨前コーチを事実上の永久追放にあたる「除名」処分、危険なタックルをした宮川泰介選手には「2018年度シーズン終了までの公式試合の出場資格停止」、チームには「2018年度シーズン終了まで公式試合の出場停止」処分を下した。

 これまで日大が関学側に説明していた主張、23日の前監督、コーチの会見での主張は、今回の裁定ではほぼ一蹴された。負傷に至るような反則指示について、日大側は当初から「指導者と選手での受け取り方の乖離」としてきたが、関東学連の調査では「乖離など存在しない」と断定。23日の会見で内田前監督は、宮川選手が掛けられたと主張した「(反則行為を)やらなきゃ意味ないよ」という言葉を「言っていない」と話していたが、これも関東学連は「(前監督の)虚偽」と、断じた。今後は大学側が立ち上げる第三者委員会と、警視庁による捜査に委ねることになるが、試合の運営者であった関東学連の今回の判断は重い。

 日大側はこれまで行ってきた広報レベルでの安易な否定や、学内調査の結果もほぼすべてが覆される形となった。後手後手の対応に、世間の批判を呼ぶ“悪手”を繰り返しながら、内田監督側の主張を擁護してきた大学側。理事長、学長ら幹部に対する責任論が強まることは、避けられない情勢となった。

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