「女子ＢＭＸ・Ｗ杯第２戦・決勝」（１１日、モンペリエ）

　東京五輪で初採用される自転車ＢＭＸフリースタイル・パークのＷ杯第２戦は１１日、フランスのモンペリエで女子決勝が行われ、五輪でのメダル獲得が期待される大池水杜（２１）が初優勝した。ジャンプしながら両手をハンドルから離す「ノーハンド」や後方宙返りなど高度な技をつなげて８５・４０点を出した。

　決勝の１回目で最高の走りを見せた。Ｗ杯優勝の快挙を果たした大池は「信じられないのが第一。その次にすごい幸せ」と興奮気味に話した。パーク全体を使い、高難度の技を連発。全日本フリースタイルＢＭＸ連盟の出口智嗣理事長は「パーフェクトだった」と絶賛した。

　３月に広島で行われたＷ杯第１戦は８位に沈んだ。男子選手に交じって練習した４月の国内強化合宿で多くの助言を受けたそうで、ハンドルを軸にしてフレームを１回転させる「テールウィップ」を含めた技を次々と成功。東京五輪期待の星は感激の涙を流しながら、同時に破顔一笑した。