稀勢の里、ペースダウン 相撲を取らずに調整
「大相撲夏場所」(13日初日、両国国技館)
左大胸筋負傷などで6場所連続休場から再起を目指す横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が5日、都内の部屋で相撲を取らずに調整した。前日は春日野部屋に出稽古し、関脇栃ノ心(春日野)に2勝9敗と完敗。「やらなきゃいけない」と今後も出稽古を継続して相撲勘を取り戻す考えを示していたが一転、ペースダウンした。
基礎運動を入念に行うと、若い衆を相手に20回以上も立ち合いのチェック。そして組み合って力の入り具合を確かめた。土俵には上がらず2時間、自身を見つめ直した。
「あしたに向けてね」と帰り際は多くを語らなかったが6日は出稽古を再開する意向。周囲からは夏場所の休場を勧める声が強まる一方の中、“積極的な休養”で何とか浮上のきっかけをつかみたい。