川内優輝と瀬古リーダーが東京五輪挑戦巡り再び“舌戦”【やり取り全文】

 来年4月からのプロ転向を表明した男子マラソンの“最強市民ランナー”川内優輝(31)=埼玉県庁=が21日、岐阜市内でぎふ清流ハーフ(22日)の会見に出席した。

 ボストンマラソンで日本人31年ぶりに優勝を飾ってから、中5日でのレースに疲れた表情の川内だったが、会見には31年前のボストンマラソン覇者でもある日本陸連の瀬古利彦強化戦略プロジェクトリーダーが現れ、東京五輪出場などを巡り、怒とうのやりとりが繰り広げられた。

 川内と瀬古リーダーのやりとりは次の通り。

 瀬古リーダー(以下、瀬)「よかったよ、おめでとう。これで大迫や、設楽の刺激になったよ」

 川内(以下、川)「ありがとうございます!」

 瀬「MGなんとかに出てきて欲しいね、MGなんとかに。オファーしないとな。頭下げようかな」

 川「(苦笑い)。いやもう。恐れ多いので」

 瀬「暑さも寒さも同じだぜ。あなたの頭の中を変えたら大丈夫」

 瀬「プロになるのはいいことじゃないですか。私は24時間マラソン漬けになってほしかった。片手間じゃなかなかマラソンの世界じゃ戦えない。本当はもっと早くなってほしかったけど」

 川「年齢を重ねてしまいました」

 瀬「やっぱり昔は若かったからイケイケでいけたけど、これからはなかなかなぁ~」

 川「ハイ。30を過ぎて」

 瀬「でも本当に彼が走ったことで若手にすごくいい刺激になったと思うよ。ものすごいことだから」

 川「ハイ。あの瀬古さんが優勝した時よりも私の方が1歳上で、最年長日本人優勝者になりました」

 瀬「そうなんだ!またナンバー1か。すごいね。瀬古さん超えちゃったんだ。でももう1回勝たないと(瀬古リーダーはボストンを2度優勝)」

 川「いや~」

 瀬「でもやっぱり勝ちは勝ちだからな。どんなコンディションでも」

 川「ハイ。でもやっぱりラップ(米国、リオ五輪銅メダル)を倒したのがうれしいですね。ナイキオレゴンプロジェクトに日本人が勝つという」

 瀬「そうか。次は大迫と設楽だな。へへへ」

 瀬「今日もネットでずっとあなたのレースを見てたんだけど、アメリカの解説者は完ぺきに5キロ地点で馬鹿にしてたな。『ハハハッハ』って笑ってた。酷いな、あれ!ざまあみろって感じだな。最高だな。うれしいよ。本当にうれしい。大迫が(福岡で)2時間7分で走って、設楽も1億円ゲット(日本記録樹立で)したじゃない?どっちかというとこっち(川内のボストンV)の方が嬉しかったもんな。向こうはなんとなく出すかなみたいなのがあったけど、あなたが勝つなんて、俺、思ってなかったから。失礼だけど。そこがうれしい」

 川「それぐらい日本人でもやれるんです」

 瀬「やれるやれる。だから暑さでもやれるんだ。オリンピックでもやれる。(東京五輪挑戦否定は)撤回だよな。今日で撤回します。MGCで(代表権を)ゲットして、五輪に出る。そうなると、日本も戦えるよ。リーダーが言うんだから。運命だよ。ボストンマラソン優勝の」

 川「いえ~、まあとにかく、プロになってから合宿などに参加させてもらって、本当に強いのか弱いのかっていうのを見てもらって、はい」

 瀬「でもプロランナーっていうのは目立たなきゃいけない。だったら、このドーンっていうのをやらなきゃ。スポンサーもつくわけだよ、10社ぐらい。たぶんね、Qちゃん(高橋尚子)超えすると思うよ。すごいな」

 瀬「でもね。一人前の選手にはね。そっくりさんがいるんだよ。いるだろ?」

 川「そっくりさん・・・いますね。設楽くんもいますね」

 瀬「瀬古さんもいたんだよ。大迫はいないな…。だからあなたは一人前だ」

 対面が終了。17年には瀬古リーダーの東京五輪挑戦要請に「誰もが東京を目指しているわけじゃない!」と言い放ち、タジタジにさせた川内だったが、この日は一転して“完敗”。「完全にペースにのせられてしまった…」と、大量の汗をぬぐい、会見場を後にした。

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