鶴竜ヒヤヒヤ7連勝 左足出た?で物言いにキョトン「なんでなんだろう」

 「大相撲春場所・7日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)

 一人横綱の鶴竜は平幕貴景勝との物言いがつく際どい一番を押し出しで制し、初日から7連勝とした。平幕魁聖も輝を押し出して7戦全勝。高安と豪栄道の2大関はともに5勝目を挙げた。先場所優勝の栃ノ心と御嶽海の両関脇も5勝目。勝ちっ放しの鶴竜、魁聖を追う1敗は大翔丸、大奄美の平幕2人。

 行司軍配は押し相撲に応戦し、貴景勝を押し出した鶴竜。しかし、物言いがついた。審判の協議の輪がなかなか解けず、テレビ中継は枠をはみ出た。横綱は「もう一丁ならもう一丁、という感じで」と、土俵下で待つこと3分半。軍配通り、冷静に7連勝の勝ち名乗りを受けた。

 土俵際でもつれ、横綱の左足が俵にかかった瞬間、蛇の目の砂が舞ったように見えたことで際どくなった。支度部屋では、物言いに質問が集中したものの「なんでだろうという感じ」とキョトンとした表情。まげを直してもらいながら「(土俵の)中の砂を掃いていた」と、左つま先を上げて俵の上に乗った場面を再現してみせる余裕があった。

 この日は押しに徹したように、右前みつを取る本来の攻めを見せたのは初日だけ。初場所千秋楽で中指などを痛めた右手には、暖房が効いた宿舎の自室でも手袋が欠かせない。体をいたわり、必死に回復を待っている。

 勝ちっ放しは自身と魁聖だけ。先頭で並走する意識を問われたが、先場所は初日から10連勝しながら4連敗と失速しただけに「そういう気持ちになるのは早い」。まだ先の勝負どころへ、心身とも油断はない。

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