栃ノ心、妻は「話せないぐらい泣いていた」優勝から一夜明け興奮続く

会見を行う栃ノ心=東京都墨田区の春日野部屋(撮影・中田匡峻)
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 大相撲初場所(28日千秋楽)で6年ぶり平幕優勝を果たし、初の賜杯を抱いた西前頭3枚目の栃ノ心(30)=春日野=が29日、都内の部屋で優勝一夜明け会見を行った。

 前夜は多忙のため祝杯はお預けだったが「こんなに気持ちいいのは初めて」とまだ興奮気味。15日間で一番印象に残る一番は、もちろん優勝を決め、涙を流した14日目の松鳳山戦。「すごくうれしかった。2度と忘れない」とかみしめた。

 ジョージア出身初の優勝で母国はお祭り騒ぎ。ニノ夫人、昨年11月に誕生したアナスタシアちゃんは里帰り中で毎日、テレビ電話で勇気をもらった。前夜も電話で祝福を受けた。「親と奥さんと親戚が『良かった』と。(妻は)話せないくらい泣いていた」と、明かした。2月は公式行事が詰まっており、「(妻子に)会えるのは5月かな」と、話した。

 20代半ばは門限破りなどやんちゃな面もあったが、師匠・春日野親方(元関脇栃乃和歌)から厳しく指導を受け続けた。締め込みは師匠からもらったもので優勝し恩返しした。

 春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)では7度目の三役返り咲きになる。これまで定着できないでいたが「これから稽古を頑張る。自信はある」とキッパリ。その上の地位、大関取りにも「頑張ります」と、力を込めた。

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