林文科相、相撲協会の過去の暴力「調べられる限り調べていただく」

初優勝し、八角理事長(左)から賜杯を受け取る栃ノ心=両国国技館
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 「大相撲初場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 林芳正文科相が幕内で優勝した栃ノ心に、総理大臣杯授与を安倍晋三首相の代理で行った。表彰式後に報道陣の取材に応じ、相撲協会に対し、過去にあった暴力事案について、「調べられる限り調べていただく」と徹底した調査を希望した。

 表彰式前に八角理事長(元横綱北勝海)と話し合いを持った林文科相は、「再発防止策を協会においてはスピード感を持ってしっかり取り組んでいただきたい」と伝えたことを明かした。

 元横綱日馬富士の暴行問題で協会の危機管理委員会が昨年12月にまとめた報告書では、再発防止に向け「すべての力士等を対象としたアンケートの実施を検討すべきである」と提言されている。これを受け、林文科相は八角理事長との話し合いでも「そういう趣旨のことをおっしゃっていました」と振り返り、春日野部屋の例のような過去のケースについても「そういうことも含めて調査をされるとうかがっております」とした。いつまでを調べるか、という点についても「何年と区切ったわけではございません。調べられる限りのことは調べていただくということだと思います」と述べた。

 また、春日野部屋でのケースについては暴力をふるった側、受けた側の双方が現役でないが、「今やっておられなくて、現役でなくても、過去のことも含まれるという風に思います。そのことも含めて、できる限り調査をしていただきたい」とした。うやむやにしてはいけないか、と報道陣から念を押されると「もちろんです」と答えた。

 協会側からは、2月1日の理事会で再発防止策検討委員会を立ち上げることと同時に、「2度と暴力行為等不祥事の起らないように再発防止にしっかり取り組む」と説明を受けたと明かした。「大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪も受けたという。

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